銃弾ってどうやって発射されるの?〜弾丸の仕組みを簡単解説〜
みなさんこんには!seonです。
ようやく春休みが来て勉強の苦痛から解放されました…。
そんな訳でブログも再開しちゃおう!前回の記事は大分堅かったと思うので、今回はゆる〜く書いていきたいと思います。前回の続きはいつか書きます。(多分)
初期の弾丸
銃の発明はそれまでの戦いに革命をもたらしました。それまで遠距離の攻撃といえば弓だったものが威力も速度も段違いの恐ろしい兵器に変わりました。
火縄銃
初めの銃は全てマズルローダーという方式で、弾と火薬を別々に銃口の先端から装填していました。画像の火縄銃ではその名の通り縄に火をつけ、引き金を引くことによって火を火薬に接触させていました。そうすると火薬が爆発し、発生した爆風によって弾が発射される訳です。当時としては革新的な武器だったことは間違い無いでしょうが、やはり現代の銃と比べると欠点が目立ちますね。まず戦いにおいて致命傷とも言えるのはそのリロードの遅さです。銃口からサラサラと火薬を流し込み弾を入れて棒か何かを突っ込みぎゅうぎゅうとおす。んー遅いw これでやっと一発撃てる訳です。その上火が露出している訳ですから、天候にも弱い。そこで人々はこれらの欠点をどうにかしようと奔走し、ある画期的なシステムを生み出しました。”薬莢”です。
弾丸の仕組み
様々な弾丸
現在使われている弾丸は4つのパーツからできています。弾頭、薬莢、火薬、雷管です。この薬莢というのが弾丸の下半分の部分で、弾頭と火薬を包みこむような形になっています。今まで別々に入れていたものもセットにすれば早くなる!という考え方です。このことから弾丸は実包(カートリッジ)とも呼ばれます。そして雷管と呼ばれる部品が一番下に露出しています。弾丸を下から見ると真ん中にあるポチッと丸いのがそうです。こいつは真鍮や銅でできていて、中には衝撃に敏感な起爆剤が入っています。みなさんは銃のハンマーって知ってますか?親指でぐいっと持ち上げる部分なんですけど…(いや画像持ってこないと自分でも何いうてるかわからん)
これです!撃つ前にこの部分をよっこらせっと後ろに倒して(最近では自動で倒してくれる銃がほとんどです。)引き金を引くとこの部品が元の場所に戻ります。その衝撃で撃針(ファイアリングピン)という銃の内部にある細い棒のような部品が前に移動して銃弾の雷管を叩き、雷管が小さく爆発!その衝撃でさらに火薬が爆発してズドーンといきます。あと、これはバトル漫画を描くときとかの注意なんだけど(いや、描く訳ないんだけどねw)、実際に飛んでいくのは弾頭だけで、薬莢は銃の中に残ります!たまーに薬莢もくっついて飛んじゃってるシーンがあるのでそれはやめましょう。そのためこの薬莢を銃の外へ出す排莢という作業をする必要があってそれも奥が深くて…おっと、この話はまた今度にしましょう。ともかく、これが銃弾が発射されるまでの一連の流れです。
下の動画はドイツの弾薬メーカーGECO社のPVなのですが、弾薬の構造がとてもわかりやすくなっています。この弾薬はフォローポイント弾という弾頭がやや特殊なものなのですが、それ以外は一般的なものと同じです。
薬莢の重要性
さて、先ほど薬莢は画期的なシステムだと言いましたが、薬莢は実際に多くの問題を解決しています。
・リロードのスピード
薬莢によって火薬と弾頭をまとめることでブリーチローダー(後装式)を用いることができるようになり、リロードが迅速にできるようになりました。また、銃の中に複数の弾薬を格納し、次々と薬室に送り込むことができるようになりました。
・発射の確実性
生死を分ける戦闘において不発や暴発は死につながります。弾丸には、少しの衝撃でも確実に発射できるが、暴発はしにくいという矛盾した目標の達成が求められます。これを可能にしたのが薬莢です。薬莢の中に埋め込まれている雷管は、たとえ銃のハンマーが弱っていても叩けば確実に爆発します。しかし、銃弾は落としたくらいじゃ爆発しないし、たとえライターで炙っても火薬は燃焼しません。実は火薬って僕たちが思ってるほど簡単には爆発しないんです。つまり、ちょっと叩いたり熱したりしても、雷管さえ刺激しなければ大丈夫なんです。まあ雷管をデコピンでもすれば話は別でしょうが。しかも雷管は湿気にも強く、たとえ水につけても少しの間なら問題ありません。
・ガス漏れの防止
薬莢は火薬が爆発すると膨張して薬室内に張り付きます。これによって銃身の後方が密閉され、ガスの圧力を前方だけに向けることができます。
は〜いみなさんいかがだったでしょうか?弾丸1つを取っても奥が深いですよね〜。で、弾丸は基本全部この構造なんですが、やっぱり種類の違いはあります。ということで、次はざっくりと弾薬の種類を見ていきます。
弾薬の種類
弾薬には種類によって違いがある訳ですが、一体何が違うんでしょうか?それはざっくり言うと弾頭の大きさと火薬の量です。まあ他にも材質が違うものとかフォローポイント弾みたいなロマンあふれる特殊なものもあるんですけどね。そういう話はまた別に記事を設けてそこで話そうかと思います。
ハンドガン、サブマシンガンに使用されるもの
9mm×19
まあハンドガンとサブマシンガンだったらこれが一番多いでしょうね。え?その掛け算みたいな名前はなんだって?これは弾丸の大きさを表した表記になります。この場合、弾頭の直径が9ミリで薬莢の長さが19ミリということになります。弾頭は大きめだけど薬莢は小さい、つまり火薬の量は少ないというのがこの弾の特徴になります。ハンドガンってライフルみたいに肩で支えたりせず手に持って撃ちますよね。火薬の量が多すぎると反動が大きくなりすぎて撃てなくなっちゃうんです。でも相手の動きは確実に止めたいので弾頭は大きいって感じです。
ライフル、マシンガンに使用されるもの
ライフルなどに使用する弾は意外にもハンドガンより口径が小さいんですねぇ。これにもちゃんと訳があります。確かにハンドガンよりストッピングパワー(一発の弾丸で相手の行動の自由を奪う力)は小さくなってしまいますが、その代わり射程と貫通力が高くなります。ハンドガンの弾よりも弾頭がシュッとしてますからね。しかも薬莢はどでかいです。さらに強力なスナイパーライフルとかになると…
一番左が12.7mm×99
で、デカい…。このクラスになると壁を貫通してその向こうの目標を狙撃したり車両を破壊したりできるようになります。こんなのに撃たれたら…ヒィッ!!
ショットガンに使用されるもの
ショットシェル
こちらは少し特殊なもので、プラスチック製のワッズと呼ばれる筒の中に小さな鉄球のような散弾が入っています。発射されるとワッズが崩壊し、散弾が四方八方に飛び散ります。
さて、ここまで読んでくださってありがとうございます。今回の記事を読んで弾薬に関することが大体はわかっていただけたのではないでしょうか?本ブログでは銃に関するあんなことやこんなことをこれからも書いていくつもりです。それではみなさん、また次の記事でお会いしましょう!ばいなら〜